05日 3月 2017
平成29年3月5日(日)に福井大学文京キャンパスで、ICT教育フォーラム「これからの学びの形」と題して、第38回北陸3県教育工学研究大会福井大会が開催されました。この研究大会は、北陸3県の教育工学研究会と各大学にある教育実践総合センターが中心になって、地域の教員養成や現職教員の教育技術力の向上をめざし開催されているものです。今年は福井県教育工学研究会と福井大学が中心になって、福井大学で、授業設計・評価、ICTの有効活用、カリキュラム開発・教材開発など、日頃の教育工学研究の成果が発表され熱心な議論が行われました。富山県からは、5件の研究発表が行われました。また、話題のプログラミング教育に関するワークショップ「プログラミングを体験しよう」では、Scratch、IchigoJam、レゴマインドストーム、Ozobotなどに子どもたちが取り組む、大変興味深いワークショップでした。最後のパネルディスカッションでは、「遠隔授業がひらく学びの未来」というテーマで、遠隔授業による授業や研修のあり方について、パネリストの発表をもとに参加者とともに熱心に議論しました。 来年は、富山が幹事です。富山県教育工学研究会と富山大学が協力して、充実した研究大会になるよう、皆さんとともに頑張りましょう。今のところ、平成30年2月17日(土)を予定しています。
01日 3月 2017
平成29年3月1日(水)、富山大学人間発達科学部で、講演会「インターネットの安全・安心セミナー」が開催されました。コンピュータやインターネットが身近になり、メールやSNSを利用した交流、ホームページを介しての情報収集やネットショッピングと、だれでもが、いつでもどこでも手軽に楽しく利用できるようになってきたなか、その一方で、メールやホームページによる架空請求、個人情報の抜き取りや情報漏えい、ネットショッピングでの詐欺等など、ネットトラブルも増えてきています。講演では、山西富山大学名誉教授が、ネットトラブルに係る現状を説明し、その中でもトラブル事例の多い事例をもとに、なぜ起こるのか発生のメカニズムとそれを未然に防ぐための予防や、万が一トラブルに巻き込まれたときの対処方法などについて話されました。また、共同研究者でITコンサルタントの佐藤氏が、実際に経験した事例をより詳しく解説されました。続いて、富山県警察本部サイバー犯罪対策室の阿部氏が富山県内で発ししている事案をもとに、そのようなトラブルに巻き込まれないようにするための日常的に気をつけることについて解説されました。 上記2つのお話の後、参加者からのトラブル体験に基づく質問や議論が熱心に行われ、成功裏に会を終了しました。一般県民、教育関係者、生涯学習関係者など約60名の参加があり、特に高齢者の参加が多く見られました。
17日 12月 2016
平成28年12月17日(土)、富山大学人間発達科学部で、講演会「どうするICTの教育利用とプログラミング」が開催されました。教員、教育委員会関係者、生涯学習関係者、学生など約80名が参加。山西潤一富山大学名誉教授からは、先進諸外国の実情を踏まえて、日本の教育の情報化の現状と課題についてのお話があり、続いて、次期学習指導要領でより一層ICTの利活用が求められている内容について、高橋純東京学芸大学准教授が話されました。次代が求める児童生徒の能力開発のため、新たに始まるプログラミング教育の目的や具体の実施方法、ICTの利活用とその実践的指導法等について、二人の講師のお話をもとに、参加した先生方と、その望ましいあり方について熱心な議論が展開されました。
01日 9月 2016
夏休みの8月、富山、福井、上越の3箇所で4回のおもしろコンピュータ教室が開催されました。子どもたちの創造性や論理的思考力を伸ばすための手段として、2020年から小学校でのプログラミング教育が始められます。しかしその具体的な内容や方法については明らかにされていません。そこで、身近な暮らしを支えているコンピュータシステム作りや自分だけの楽器作りにチャレンジしながら、プログラミングを学ぶ体験講座が実施されました。 友だちと協力しながら論理的な考え方や創造力・発想力を高める楽しい講座です。算数・理科・工作など既存の教科との関連も考えられた内容で、大きく以下の二つの内容から構成されました。
18日 7月 2016
平成28年7月18日(月)、富山大学人間発達科学部で、講演会「8つの知能—多重知能理論と人材育成」が開催されました。人には、音楽、身体・運動、論理・数学、言語、空間、内省、対人、博物館に関わる8つの知能があり、各自がこの知能を個性的に活かす多重知能理論をハワード・ガードナーハーバード大学教授が提唱されました。この多重知能理論を学校教育や企業教育に活かす実践的研究をガードナー教授と行なっておられる、コーンヘイバーペンシルベニア州立大学教授が来日されたのを機に、その理論と実践活動プロジェクトであるプロジェクトゼロについてお話しいただきました。 学校教育、企業内教育、生涯学習での能力開発に興味関心を持つ、教員、教育関係者、研究者、企業での人材開発担当、生涯学習関係者など、約80名の参加のもと、理論とその実践での適用方法などについて熱心な議論が行われました。